2023年1月26日木曜日

リニア・アンプの安全確認とメインテナンス・・

 ICPW-1が故障で現在中国からの修理部品待ち(米国内にはついてるらしい)。

3Y0Jの運用も近づいてきているのでLow -Bandで最近チューニングが取れにくくなってきている40+年選手のデントロン社製のMLA2500 のメインテナンスをここ数週間行っている。

・・高電圧の危険はあるものの・・手動の真空管アンプは単純で手が入れやすい!

まずは安全確認!


装置を開ける前には毎回電源コンセントを抜く! マニュアルで注意事項を確認する。指で触る前に、目視で装置の外部・内部、部品の状態を確認。

ブリーダー抵抗がある高電圧部のフィルター・コンデンサーには商用電源からの接続を切って(UNPLUG)いても電荷が残っている場合もある(ブリダーがOPENになってる可能性がある)のでぜひ、まずは1kオームくらいの抵抗を通して高圧部を放電させ、その後に電圧測定して安全を確認。そしてさらに高電圧側を短絡してから作業に入る癖を付けてください。

私は研究所で仕事しているときに高電圧、高エネルギー装置を使った実験をしていたのでそのメインテナンス時には、そのたびごとに事前に作った手順に従い常に経験者複数名で行っていました。

予想外のことが起こったり見えたりしたら・・まず・・STOP WORKINGです!!






問題点は・・40,80,160mで陽極チューニング、並びに負荷チューニングバリコンの容量不足。バリコンが抜けない・・。結果として思うようなパワーが得られない。20m以上のバンドでは問題ない。

対処その1:LowBandではバリコンと並列に固定コンデンサーがバンドスイッチにより追加されるので、まず疑ったのはバンド・スイッチの接点不良。接点を傷けないように・・粗めの紙に接点回復材を塗布して洗浄。その後メーターで見るとスイッチは動作してる模様。洗浄後電源を接続して動作確認するが状況は変わらない

対処その2:まずは陽極チューニング・バリコンに並列接続されているコンデンサー(水色)の容量を増やして、陽極電流のディップが取れるようにする。電源入れて動作確認をすると・・リニアの表示よりずれているが、はっきりとチューニングが取れるようになり、出力も増す。ただ依然として手を入れていない負荷チューニング・バリコンは容量不足でバリコンが抜けない。

対処その3:ローバンドのそれぞれの付加コンデンサー容量を増やそうと思ったが、そうなると40,80,160mの3ついじらなければならない。そこで10mでの負荷調整バリコンの抜け方を見て100~200pF程度の増加なら10mでも容量過多にならずさらにLow BANDでの状況が改善されるのではと、負荷調整バリコン直付けの固定コンデンサー(ピンク色)を100pFほど増加した。

電源投入後調整すると・・今度はどのバンドでもチューニングが取れ相応の出力が得られるようになった。

これで入力20W で出力600+W, 30W入力で~900W程度の出力が確認できた。しかし・・・オイルコンデンサーでの容量抜けは経験したことがあるが、ドアノブでもあるようだ・・といっても測定値で誤差も多いが10~20%程度。

もしかしたらEimacの送信管8875の昇天が近づいて送信管自体のインピーダンスが変わってきたのかと思ったが定格に近い動作はしてるようで一安心。このEimacの球は中古でもほとんど見かけることは無いだけに、大事に使ってゆきたい。逝ってしまったら球を変えて(4CX600J-手持ち-)の大改造となるだろう。3CX1500(8877)は今でも見かけますが、ひところよく使われた3CX800,それより1世代さらに前の8874,8875は中古でも見なくなってきました。とはいえ・・私のリニアのように未交換で40+年以上働いてるのも事実です。

ちなみにオリジナル・マニュアルからの定格の抜粋である。調整はCWで行ったので20Wの入力で~600+Wの出力はまずまずの調子では。


最近はFT8での運用が多くなってきたが、High BandではFTDX-101MPで100W程度での運用がほとんど。80~160mで出力が欲しい時にはリニアをONにして300~400程度で運用している。

SSB-CWでの運用・・特にペディション時のスプリット運用にはもう少し押すこともあります。





0 件のコメント: