2025年5月15日木曜日

TRIO TS-900S Line(1973~)

新しいTOYを友人から頂きました。

私が開局したのは1970年、ローカルのOMから春日無線の9R42JとSM-5Dを譲っていただき、テレビ球を使ったA3送信機でした。開局して3年後の1973年TORIOから発表された当時の最高機種、TS-950です。その中でも多分日本国内でしか販売がなかったTS-900Sは終段にEIMACの送信球 4X-150を使たものです。アメリカでの販売品ははKENWOODブランド名で、6LQ6x2の構成のようでした。

この個体の制作年月日は調べていませんが、50年の月日を経てもしっかり基本的に動作します。(若干の調整は必要そうです)。
回路の各部はそれぞれのモジュール化され、ボードはシールドされ、コネクターを介してMOTHER BOARDに差し込むようになっています。各部の調整には2X18のエクステンダー・ボードを介してボードを本体から外に出してから行うことになります。とはいえ、主要な調整はそれぞれのボードのシールド板の穴を介して行うことができます。

この個体は50年も経つというのにとても綺麗です。右上の網のある銀色部分の下が終段部で4X-150 が鎮座しています。4X-150はセラミック球ではなく、冷却フィンの付いたむき出しの陽極とソケットの間は4 CX-OX△のようなセラミックス材ではなく、ガラスで、真空と高電圧絶縁をしています。幸運なことに、この球は大分作られていたようでいまだに適当な価格で缶入りの新古品が手に入ります。




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