2025年5月26日月曜日

DRAKE L-4B Linear Amplifier

 1969年に発表されたDRAKE のリニアアンプ L-4B です。

この個体は友人から頂いたもので、製造年は未確認です。

ほぼ同時代のヒース’・キットSB-220 と同じような構成で、アイマックのZERO-BIAS球 3-500を2本パラレル接続でSSB入力電力2000Wを可能にしている。

トリオ・ケンウッドから販売されていたTL-922もほぼ、これとほぼ同じ構成になっています(バイアス電圧が添加されています)。造りはTL-922は頑丈にしっかり作られている感じがします。ただ、内部は手を入れるのも難しいくらい混んでいます。その点このL-4BやSB220は比較的簡単に手が入れられる余裕があり、改造も出来遊べそうです。

マニュアルに記されている諸元です。

フロントパネルの様子。左上のメーターで陽極電流を随時モニター、その下のメーターはスイッチで陽極電圧、グリッド電流、進行波・後退波電力がモニターできる。陽極電圧はSSB/CWで変えている(右下の赤いスイッチ)。



上部カバーを外し、内部を見た様子です。主電源は外付け、右上の黒いトランスは球のヒーター用のトランスです。製造から時間がたっているため、銀メッキされている銅板・銅コイルは酸化が進み黒ずんでしまっている。


2本のEIMACの三極管3-500をサイドから見た様子。冷却は(写真2枚目の中央上部)シロッコファンを使用し、球の下部のソケットの方からガラス製のチムニーを通し陽極キャップを経てシャシーの上部の穴あき版を抜けて放出される。

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