2021年10月26日火曜日

復帰した球アンプも逝ってしまった(大涙)。

 今度はアンテナ間違いとかではなく、スイッチを入れたらすぐにZZZ~~と、高電圧の放電する嫌な音と、かすかな焦げる匂い。

球式リニアは高電圧を使うので要注意!!!MLA-2500 の送信管陽極電圧は2500V。マニュアルによると電源コードを離したあとコンデンサー内の電荷がなくなるまで待つとのこと。急ぐこともないのでゆっくりコーヒーを飲んだ後にリニアのシャーシーからカバーを取って電圧が残っていないことをメーターで確かめた後、送信管まわりの高電圧部を中心に明るいLEDライトで照らしながら目視の検査。(ちなみに今回の故障のようにRFチョーク・コイルの断線の場合は真空管の陽極に高電圧プローブを当ててもコンデンサーに残った電荷は測定できない。高電圧安全のためには、電源部の平滑化用コンデンサーの電圧を直接図る必要がある!!!高抵抗のブリーダーがコンデンサーと並列に接続されていることが多いが、抵抗が断線していることもあるので要注意です。

あったあった・・送信管の陽極にB+を提供するRF-CHOKEコイルのDC側に黒焦げの部分が見える。

チョークコイルの巻き線が細いため、過電流で一番下の部分が溶断。良いところでヒューズ代わりになって大事には至らなかったようだ。しかし・・高電圧側が厚さ2mほどの白い絶縁リング、まき始めからシャーシーグラウンド迄も2~3㎜というところ。ぎりぎりで作ってあるのには驚くばかり。

チョークコイルをはずし清掃して数牧ほどいて接続できる長さを確保。白い絶縁体、DC側の抵抗、RF-Graound用の高耐圧バイパスコンデンサーも清掃して測定。問題ないようだ。

気持ちがはやるところだが、ここはこの機会を利用して、送受信用のアンテナ・リレースイッチもOMRON製の小型大容量の物に交換。時々問題があったACスイッチは発注済みで、木曜に配達されてくる予定。それも修理して久しぶりの清掃とオーバーホール。



E-Bayでも替えのチューブを見つけることがほぼ無理なEimacの8875。オリジナルのままです。ひところ頻繁に使われていた8874とは姉妹球です。冷却が軸型送風から横方向と冷却フィンが変更されているのでマフィンファンで冷却することができる。

追記その1:E-BAyで中華へオーダーしていたIC-PW1の終段素子(MRF-150MP)が米国税関を通過した模様。もしかしたら、こちらの方も早ければ今週の末、あるいは来週中には自宅へ配送されてくるかもしれない・・。そうなると、MLB-2500 修理後すぐにIC-PW1への素子装着準備・・ボードを取り離し、不良個所のMRF-150の素子を削除し、PAボードをきれいにして新しい素子を装着する準備を進めなくてはいけない。嬉しい悲鳴だ(笑)。

それまで7P8RUへ繋ぐの望みは・・BarefootでのSSB-QSOの可能性のある20,15mでの運用を待つばかりだ。

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