ファイナル球へのB+(2500V-DC)供給/RF-Block用のチョークコイルの高電圧側から絶縁破壊でシャーシグランドへ短絡。これによりチョークのまき始め側の巻き線が過電流による断線。絶縁不良部のカーボン汚れを清掃。チョークを清掃、1部分まき直したあと”透明のマニュキュア(笑)”を数回塗りなおして修理完了。
修理のついでに気になっていた次の2点の部品を交換。
1)高電力アンテナ用のリレーをむき出し型(250V8A、1970年製)からオムロン社製のプラスチックケース封印型のもの2個(250V 16A、2021年製)へと交換。動作音が最近のリ
ニア並みに静粛になった。
2)A/Cメインスイッチが長年の使用により時折接点不良による動作不良を起こすことがあったので新しい(ほぼ)同型、LED照明に交換。これは、電源スタート時にソフトスタート機構がないため瞬間的な過度電流が流れることによる接点疲労に起因するものだと考えている。
新しいスイッチの横幅は問題なかったが、たての厚さ(高さ)がわずかにオリジナルより厚かったため、スイッチ部分の全面パネルをわずかにやすり掛けをしてうまく収まる。
高電圧も無事に2500Vかかり問題なく維持しており、RF無入力で動作させると静かにりーれーが動作し、”Transmit"の赤い電球がともると同時にわずかなバイアス電流が流れるのを確認。アンプの上に置いたオリジナルのリレーと、ACスイッチ。アンプの左下のPWRスイッチの位置が白枠より下にずれている分が下面をやすりで削ったことによりわずかに変心した様子がわかる。右のメーターはプレート電圧表示でフル・スケールで3kV、定格値の2500Vを表示している。A/Cは220vを使用している。
ときを同じにして、今日30日(土曜)の郵便で中華の国に発注していたIC-PW1のファイナルMOS-FET MRF-150がペアーで配達されてきた。球アンプの修理も終わったが、無線機の接続をせず、IC-PW1の修理に取り掛かることにする。
今日はCQ- WW DXContestでバンドもにぎわっているが、さすがにリニア無しでは全くちょっとしたパイルでも抜けられない(涙)。IC-PW1の修理を完了して元の状態に戻りたい。まずは・・沢山のねじを再び取ってパワー・ユニットを取り出し、そこからPA-ボードを取り外し・・故障個所のMRF-150を切り取る。それからボードの清掃それから新しい部品へと交換後バイアス電流を調整という手順になるだろう。