土曜日の日にE-Bayで中華の売り手に発注していたMRF-150MP(2個)が郵便で配達されてきた。はやる気持ちを抑え、まずは数日前に送ってきたパーツを交換、球リニアの修理・動作確認をする。IC-PW1が再び動作しなくなった時の予備として、こちらを優先。修理しないままにして置いたら多分そのままJUNKの箱へ行って、もう未来永劫陽の目をなくなるだろうと思った。 無事に動作が確認され、元の機器ラックの中へ戻す。
時間をおいて土曜の夕方あたりからIC-PW1の修理にかかる。まずはパワーユニットへ単独に手を入れる状態にするため以前故障か所を調べた時と同じ要領で沢山のねじをはずしていく。もう一月ほど前のことがだが思ったより手順は頭の中に入っている。ねじの数は多いが、種類は4種類くらいしかないのがとても助かる。
問題のボードの損傷素子には前回ピンクのマーカーでで”X" 印をつけておいたのでそのボードのMRF-150 を取り外す。修理をした人の勧めで、多分片方の素子は大丈夫だろうが2つの素子を変えることにし、ボードからカッターナイフでMRF-150の足を切り離し、放熱板からねじを取り外す。素子が取れた後、ボードに残ったはんだ付けされた素子の足(ゲート、ドレイン、ソース)を、ボードを傷めないように手際よくはずし、きれいにする。思ったよりはんだも簡単に溶ける。
放熱板と接続されていた素子の熱伝導をよくするためのThermal Greaseも綿棒で取り去りきれいにする。
MRF-150MP素子の4本脚に軽くはんだメッキしてボードに付きやすくする。素子の放熱器接続面に新しいThermal Greaseを薄く塗り、素子をねじで軽く止め位置決めをしてから、ボード上にはんだつける。十分なはんだつけ状況を確認後、ねじを増し締めして放熱器へしっかり取り付ける。2素子も同じようにして取り付け、余分なはんだがボードから放熱板に垂れていないことを確認する。
バイアス電流調整。ICOMのサービスマニュアルによると素子当たり100mA と書かれているが、私の場合は・・ほかのボードのBias電流がほぼ270mAだったので、それぞれの素子のバイアス電流を120~130mAに調整した。バイアス調整用のVRはとても敏感で根気よくやる。もちろん無信号状態での調整となる。調整はこれだけ、時間があったらGate電圧を測定して記録しておくのもいいだろう。
ここからは・・すべてのユニットを筐体の中に戻しねじをもとのように締めていくが、いろんなケーブルが間違いなく接続されているのを注意して点検することが大切だ。
2回開けて2回組み立てたがねじ1本も余ることはなかった(笑)。土曜に夜の11時半近くまでのんびりと日本酒を片手に修理。
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