Santa Barbara キャンプの翌週末の6月5-7日は、サンタ・フェ国有林内にあるサン・ペドロ・パーク・ウィルダネスのハイキングのために2泊キャンプ。ウィルダネス内でのバック・パックキャンプは準備していかなかったので、ウィルダネスの入り口の広い場所、小さな渓のすぐそばの大きな木の下に良いキャンプサイトを見つけ早速設営。2年ほど前にもすぐそばでキャンプしその時も沢山歩きましたが、今回は公園内の最高地3200mあたりの高原をゆっくりと歩きたくて来てみました。
前の週ハイキングしたところもPecos Wildernessの一部でした。
Wildernessとは、人手のかかっていない大自然のままに残された状態の領域(森林、土地的なものだけでなく生態系をも含む。徒歩や馬などでのアクセスしかできず、わずかにトレールだけの維持がなされている。キャンプ場やトイレ、給水場もない。キャンプ、ハイキングなどは可能ですが、米国西部では最近山火事などの災害が多くなってきてるので、その時その時の情報を得てアクセスや、使用可能な火・料理ストーブ制限などを知っておく必要があります。
歴史的には新しく、1964年にWilderness Actが施行された時の定義の引用を添付しておきます(http://en.wikipedia.org/wiki/Wilderness_Act)。
“A wilderness, in contrast with those areas where man and his own works dominate the landscape, is hereby recognized as an area where the earth and its community of life are untrammeled by man, where man himself is a visitor who does not remain.”
おもに、国立公園、国有林、土地開発公社・・等の国の管理する土地が指定されています。
ウィルダネスの入り口そばの開けた場所。そばに小さな渓が流れ、大きな木陰にあるベンチのわきにテントを設営。大きな木のおかげでタープを張ることも必要なく、雨が降っても濡れなく、昼間は日陰もできてとてもいい場所でした。すでに割った薪も沢山あって、久しぶりのキャンプでの焚火が楽しめます。後方の丸太のフェンスの反対側に小さな渓が流れています。もう少し早い時期に来ると、雪解け水で勢いよく流れているのですが・・冬の雪が極端に少なかったこともあって今年はいつになく少ない水量でした。
テント・サイトを背にするとこんなに開けた場所です。空に浮かぶ雲たちがすぐにでもてがとどきそうです。ここで標高2800m近くあります。この道も、この先の木の陰あたりで険しくなり終わってしまい、そこからウィルダネスが始まります。左側に渓がながれビールをひやしています。
翌々日、この広場が放牧されている牛一杯に・・私たちのテントのすぐそばまで牛たちの表敬訪問が。
早めに到着し、設営も完了。食事前に沢山時間があって、薫君は探し出して丸木を、斧を使って何か工作を始めました。
半月でしたが日が暮れて星が全天をおおいつくしはじめても、月明かりで森林の中の広場がこんなに明るくなってきて、明かりなしで歩け回ります。
自分たちのテントサイトの方を見るとこんな感じです。焚火がこんなに明るくなって真昼のようです。月明かりに比べてもずっと明るいです。かといって、私たちが焚火をするときは薪を大切に1本づつちょろちょろと火を燃すだけなんですよ。
翌朝は早めに起きて、飲み物と食べ物をもってハイキングに出かけます。最初の3時間くらいはゆっくりした渓沿いの登り道です。ここから先がウィルダネス。馬やロバはいいですが、自転車、バイク等は禁止されています。
何度も歩いている道が無くなって、もってきたタブレットのGPSで場所をチェック。地図に出てるトレールが見つからずに・・かなり歩いたりしました。それでも、今日の目てき地はここらで一番高いところ。登りながら高いところを目指してゆきます。
このあたりにはたくさんトレールがあって、かえって間違えてしまうようなところもあります。Continental Divide Trailを歩いていて、間違えたかなぁ・・と思って引き返してると、行きたい方向から男女二人のが歩いてくる。朝僕たちより1時間ほど前に歩き始めた人たちで、途中で道を間違えて僕たちとは逆回りになってしまったとのこと。少し話を聞いて、正しい道に戻りました。
4時間くらい山の中を歩いて、ここでやっと遅いお昼を食べる。と言っても簡単なサンドイッチにチップス。わたしはぬるくなったビールを牡蠣の燻製缶詰め、クラッカーで頂きました。薫君は大好きなスパムを(笑)。この日のハイキングは標高差600m前後、距離18㎞くらいで結構最後の方は薫君に引っ張てもらいながらゆっくりと歩いていました。
早い午後、3時くらいに無事にテント・サイトに到着。僕はまず冷たいビールを頂いて、そのままハンモックの上で高原夏のひと時の午睡を楽しませてもらいました。夕方に小一時間くら雷雨が来ましたが、そのあとはまたカラット晴れていい天気に。さすがにこの日は前日みたいに夜空を見る元気は残っていませんでした。
これは翌朝、撤収後サイトを去る前に、前日のハイキング中に薫君が見つけたスイカ型丸太の切りくずを口にしようとしているところです。
これから家まで車で2時間弱。ちょっとだけ林道を走るとすぐに舗装道路になります。もちろん、山の中の4WDの道を3時間かけてゆっくりと走って帰ることもできますが、この日は舗装道路をとって帰ることに決めました。
ここはサンタフェ・国有林内のキャンプサイト。水道の設備はありませんが、簡易トイレも、ベンチもあり・・混んでることはありません。そして、無料です!
この数週間あとにこの森林の一部が山火事で2-3週間ほど燃えていました。次に行くとき、どうなっているのか心配です。