3連休の週末の5月3日金曜日、森の野生動物でも見にソロ・キャンプに行こうと支度し家を出る。目指す場所は家から見える山の中のSt Peters Domeのあたり。家から直線で10㎞弱。それでも車で行くと幾つもの深い谷を越え、標高3000m近い峠を越え4WD道路を走って小一時間ほどかかる。
この時は2年前の山火事の事を完全に忘れていた・・。
舗装道路を外れ、林道に入る。しばらく行くと・・走れども走れども・・焼き焦がされた無残な森林のあとばかり。2年前の山火事の山火事の事が頭をよぎる。山火事の中心がここらへんになる。山火事の原因は電線の風による接触で発生したスパーク。春の強い風にあおられて最初の2日間は私の家の方角へ。当然大切なものはまとめ、いつでも避難できるように玄関先にまとめていた。
ラス・コンシャス山火事(2011年6月)だ。ひと月ほど燃え続け630平方㎞を焼きつくしてしまった。http://en.wikipedia.org/wiki/Las_Conchas_Fire
この辺りは1996年のDome Wildfireでほとんどが焼けてしまって無残なことになっていたが、それでも2011年の山火事の前(2009年10月)に行ったときにはまだ焼けた森に黒こげの木々が空をつくようにそびえていた。http://en.wikipedia.org/wiki/Dome_Fire
2011年の山火事の前に同じ場所で撮影したアルバムをリンクしておきます。
こちらの方角(北西)も、はるか遠くに緑が僅かに見えるだけ。
車の屋根の上にとがって見えるのが以前のアルバムで紹介したBoundary Peak.
ここで、St.Peters Dome Roadはゲートがあって行き止まり。頂上にある見晴台まで1マイル一寸。
本当は・・このあたりでソロ・キャンプの予定。ご飯炊いて・・お酒飲んで動物見て・・新月の近くなった星空を・・・と思っていたのに。意気消沈。というか・・山火事の深い爪あとに・・ただただ愕然とするばかり。
走っても走っても、20m超える大きなポンデロッサの松の木が空を突く光景ばかりが続く。メサの上も、そして深い渓谷の下も見渡す限り・・真黒な木’しか目に入ってこない。
もうソロキャンプの気持ちはなえてしまって、来た道を戻る。舗装道路からわずかに林道に入った地点では、まだこんなに深い森が焼けずに残っているところも。
少し振りかえり、木々の間を通してみるとその背後には焼け残った木の後が目に入ってくる。ここは奇跡的に山火事には呑み込まれなったようだ。
ここらの森林では山火事が最大の災害だ。ハリケーンも、トルネードも、地震も皆無。唯一山火事だけが脅威。自然に発生する落雷がもとになる山火事も多い。その場合は、雨季が近づいてる証拠なので、比較的長く燃え続けることは少ない。
2011年の山火事は電線の接触によるスパーク。2000年の山火事(セーロ・グランデ山火事、この時は1週間ほど避難生活)は近くの国定公園内で始めた野焼きが原因。そして1996年のドーム山火事はキャンプの火の不始末が原因。私がここへ来てからの大きな山火事はすべて人為的なものだ。
春の乾燥期、自然の中での火の使用は細心の注意を払わなければならにとつくづく思い知らされました。
この日、予定のソロ・キャンプはやめて・・そのまま帰宅する。
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