2013年5月31日金曜日

Rio de Los Pinos Camp(2泊)

 5月25-27日メモリアルーデイの3連休は年度末試験真っ最中の薫君をひき連れてニュー・メキシコ州とコロラド州の州境にある、Rio de Los Pinoへ2泊のキャンプへ行ってきました。
この近くは去年も薫君と来て3000mを越える山のなかの4WD Roadを徘徊しました。
 森林は今年も冬季の積雪が少なく、渇水状態で相当の異常乾燥状態が続いています。こんな山の中でも、森林警備隊の車が一つ一つのキャンプサイトに止まり、注意を促しています。ちなみにここは、Carson National Forest。あとの写真で出てきますが、州を越えコロラド州へいくとRio Grande National Forestになります。
制限は火のコントロールの出来るガス、石油ストーブのみ使用可。まき、炭の類は一切使用禁止です。もちろんキャンプファイアーは厳禁。

渓のそばに設営したのですが、渓の流れの音が思ったより耳について失敗したなぁ~と後悔。それでも、生来ぐうたらな性格なもので、あえて設営しなおすことも無くそのまま3日間過ごしました。

テントのすぐそばで糸を投げて見ましたが、まったく反応ありません。あと一月も経つと雪解けも終わりになって水がぐっと減り、水も綺麗になります。そうすると・・Dryに反応するブラウン・トラウトが連れるようになります。2年前に長男の良太君と来たときのアルバムをリンクしておきます。そのときも、まったく同じ場所に設営しえました。
  http://picasaweb.google.com/102992971522774325605/2010_0718LosPinos#slideshow/
 まずは大き目のタ-プを張って雨よけと日よけ。そしてそのすぐそばにテントをはる。
比較的綺麗なトイレがちょっとだけ歩いたところにありますが、水場は無くこのあたりは無料。 キャンプ場というものではありません。渓のそばの適当な場所を選んでテントを建てます。それでもところどころに大きな石のベンチがあるところも見えます。
2泊の中日は朝早起き、がたがたの道を車のおなかを打ちながらどうにか通り抜けて山の中へ。目指すは、蒸気機関車が通るはずのOsier駅。CHAMAとANTONITOを出発した蒸気機関車は標高3000mの高原を走り抜け・・この踏切をぬけて・・・。
 眼下に広がる初夏の林を見下ろしながらくるはずなのです・・。
 ちなみに・・・黄色のCattle Guardの向こう側がコロラド州で、Rio Grande National Forestになります。
くるまのGPSの右上の表表示は標高2795mをさしています。New Mexico州にいることを示しています。
 
 さらに、3000mを越える高原の林道を走ること30分あまり、山の中のOsier駅に到着します。これは蒸気機関車に給水するための給水塔。ぽたぽたと水が漏れていました。
  待てども、待てども一向に蒸気機関車は来ません(涙)。西(CHAMA)と東(ANTONITO)から蒸気機関車が上ってきてちょうどここでお昼に落ち合い・・客はこの建物近くでお昼ご飯を食べることになっているはず。建物のそばでは大型の発電機がエンジンの音を立てているものの人影は見えない・・・。12時半まで待ってみたが、機関車は来ない。写真機も・・・・Videoも3脚立てて、今か今かと待っていました。

帰宅してから判明したのですが、今年から新しいスケジュールで日曜日は途中までの運行しかなく、ここまでは来ないことが判明。山峡のなかへ、2台の蒸気機関車が汽笛を上げながら黒い煙を吐いて登ってくる勇姿を・・・ますます見たくなってきました。ぜひ、この夏のうちに実現させます。
駅舎自体はとても小さい。デンバーまで318マイル、標高9637フィート(2938m)であることが記されている。待っても待っても機関車は来ない。あきらめて・・キャンプサイトまで帰る。
蒸気機関車の止まる駅の近くには、もちろん沢山石炭が落ちている。いくつか拾って帰る。石炭を手にとって盛るのは10歳になる前の子供のとき以来。当時は家の風呂は石炭で温めていたし、幼稚園の冬の暖房は・・石炭を燃していたダルマストーブだったような記憶が僅かにあります。
 ここらだと・・・人気も少なく昼間から、野生動物(鹿やエルク)をよく見かける。鹿やエルク、コヨーテの類は住んでいる家の敷地の中にもよく来るのでそんなに珍しくない。特に鹿は家の窓のすぐそばまで来ることがある。前庭の芝には野うさぎが3~4匹住み着いている。家の中のことはまた違う機会にでも書きます。
 期待していた蒸気機関車を見れなかったので意気消沈気味でキャンプサイトにもどり、遅い昼のラーメンをつくっていると・・・今度は放牧されている牛の一郡がテントのそばまで。

テントの間を通り抜けていくかと心配気味に見ていると、牛の1団はそばの渓で水を飲むと、うまいぐあいにテントを迂回し道の反対側を通って無事通過してゆきました。母牛たちがこの春生まれたような子供の牛たちを連れています。
 2泊目、月曜の朝はかなり冷え込みました。コーヒーを入れて指先を暖めているうちに7時を過ぎ朝日が山の端から差し込み始めるとぐっと暖かくなってきました。朝日の暖かさとそのありがたみを背中でいっぱい楽しめます。

木の間に張ったロープに、寝袋や寝具、そして撤収したテントも乾燥させて車に積み込終了。最近薫君と二人でキャンプに来たときにはキャンプサイトを去る前に2ショットの写真を撮ることにしています。かなり、薫君重たくなってきて、いつまでこうやって抱えられるか・・、ひょっとしたら来年当たりは私が抱えられる羽目になっているかもしれません。
この日は・・早めに帰って、薫君学年末試験の勉強をしてもらわなくてわ・・・(笑)。 2時間半あまりのドライブ、12時過ぎに帰宅。それから薫君はちゃんとキャンプで使ったもの一式、おなべやお皿・・・すべて洗ってくれました。

2013年5月30日木曜日

5月18日Solo Campに散歩

 家から1時間、Jemezの山の中へソロ・キャンプ。今シーズン3泊目。以前はちゃんとしたキャンプ場でテーブルや焚き火のリングもあったようだが、野生動物保護域になり、それからほんの少しばかり行ったところに適当なキャンプ地を発見。先客1家族。あとでもう一張りテントを見つけた。

もちろん、水もトイレも、テーブルも無い。そばにはわずかばかりの渓の流れがあり食器を洗う水にはなる。飲み水は持参する。洗い水は流れの水を使う。Solo Campだと、お酒と食事の楽しみが一番になる。本日はメキシカン・ビールにラム酒を少々。ご飯を炊いて・・納豆ご飯にお味噌汁(笑)。
 調理用のテーブルを出し、ハンモックを張り・・Videoもとる。食事のあとに酒を飲んで・・それでもまだ日が高いのでちょっとだけお散歩。
 以前キャンプ場だったあたりの保護区に野生の鹿家族を発見。目線が合うとしばらくにらめっこが続く。相手も恐れはしないが、少しでも間合いを詰めようとすると足早に離れていく。
 これは翌日の朝早く起きて、車で5分ほど走り・・行き止まりから山の中へ入るところにあるげーと。渓の幅は1mも無い小さなものだが、魚は沢山いる。ハイキングの帰り道に糸をたれると比較的大きなフライ(#16)に飛びついてくる。ほとんどが10cmあまりのブラウン・トラウトだった。
 散歩をしていると・・・突然こんな骨。ほかには何にも無い・・写真に撮ると西部の荒野を思い出させるような一葉に。タンポポ黄色だけが鮮やかな色を呈す。
 渓のさばに咲き乱れるタンポポ。どんな山の奥でも、寒い中でもさいている。まだこの時期このあたりは白樺の若葉も出ていない。標高2400mぜんごだとおもう。
 渓に沿ってさらに歩いていると・・ふと沢山の鳥の羽毛があたり一面にちらばっている。このような光景を以前ウィルダネスの中で見たことがある。その前夜テントの中で獣の鳴き叫ぶくような声が聞こえて、よく朝テントから3~40m離れた木下に沢山の沢山の羽毛が。このあたりだと・・熊、マウンテン・ライオン、山猫等もでる。もちろんコヨーテはいたるところで。そのときは、たぶん七面鳥がやられていたと思っている。

写真をよく見ると、爪と毛は残っているが、その上はもうすでに・・肉は無く、骨だけになっている。
鋭い2本の脚の爪は最初は猛禽類の鷲か鷹の類だと思って友達に写真を見せたら・・ふくろうではないかと。確かに鷲の手の辺りはこんなに毛が無くチキンの脚みたいになってるようだ。ふくろうが大きめの獲物をしとめたまではいいものの、飛び上がりきれずそこをコヨーテにでも襲われたと見るのが適当なのかもしれない。

日本のキャンプの写真を時々見る。テントの中に食物を持ち込むのを見かけるが、こちらでは絶対控えなければならない大切なことだ。野生の動物が回りに沢山いる。キャンプ場だと鉄板で出来た大きな『Bear Box』がありその中に入れるところも多い。無い場合は食事のあと食べ物や残飯ごみは車の中に。場所によっては水タンクなどもしまうように指導される。1番の 宿敵は熊。そんなに見かけるわけでもないが、キャンプ場で熊が見つかり、それが人の持ってきた食べ物を食べてたりするところも目撃すると、その熊は(destroy)射殺される。人の食べ物を求め再来の危険が高いらしい。

野山の中にでるBack Packingのときは、テントから離れたところで、食べ物を入れた袋を木の枝から吊り下げたりする。
 こんな自然の中でも、元の環境に戻そうとする努力が続けられている。今回は残念ながらNativeのRio Grande Cut Throatの姿は見れなかった。
朝、8時くらいに歩き始めもとの場所にもどったのは午後1時過ぎ。のんびりとどれくらい歩いたんだろう。途中1組のカップルに会っただけ。本当に、とても素晴らしいひと時がもて、水を飲むだけで、もって行った軽食のスナックも食べるのを忘れていた。

2013年5月29日水曜日

5月のコロラド州デュランゴ

 毎年5月の母の日の週末に開かれるサッカートーナメントに来るようになってから、早12-3年になります。中で数年抜けたこともありましたが、来年までは行きそうです。コロラドの南西の端、北部New Mexico州の町のチームが沢山参加します。町の標高は2000m、遠くに見える雪のかぶった山は4000mを越えるサン・ホワンマウンテンの峰。

2011年のサッカー・トーナメントへ来た折には試合あの合間に車で1時間半くらい山に入ったSilvertonの街までいってきました。
デュランゴのまちからSilvaertonまで蒸気機関車に乗って往復することが出来ます。

http://picasaweb.google.com/102992971522774325605/2011_0507Silverton#slideshow/
 主会場となる、Fort Lewis Colllegeは町の中の高台にあり、そこからの町、そして山々の眺望は素晴らしいです。アメリカで・・マウンテンバイクの発祥の地としてよく耳にします。ダウンヒルから、クロス・カントリー夏休みに入ったばかりのキャンパスでもよく見かけます。もちろん・・2000mから3000mまで上るロードレーサーも沢山見かけます。
 何度きても良い場所で、子供たちの家族も毎年ここへ来るのを楽しみにしています。いつも街を見渡せる同じ場所でゆっくりと午後決勝戦前のお昼を食べました。
高地で開かれるサッカートーナメント、そんな大きな大会ではありませんが海抜の低いところから来るプレーヤーたちはにはちょっと辛いかもしれません。決勝戦は大学のメインフィールドで行われました。結果は3-1で負けてしまいましたが、準優勝のメダルを母の日にプレゼントできたのはとてもよかったと思います。

2013年5月6日月曜日

ソロ・キャンプのはずが・・山火事の後遺症・・

3連休の週末の5月3日金曜日、森の野生動物でも見にソロ・キャンプに行こうと支度し家を出る。目指す場所は家から見える山の中のSt Peters Domeのあたり。家から直線で10㎞弱。それでも車で行くと幾つもの深い谷を越え、標高3000m近い峠を越え4WD道路を走って小一時間ほどかかる。
この時は2年前の山火事の事を完全に忘れていた・・。

舗装道路を外れ、林道に入る。しばらく行くと・・走れども走れども・・焼き焦がされた無残な森林のあとばかり。2年前の山火事の山火事の事が頭をよぎる。山火事の中心がここらへんになる。山火事の原因は電線の風による接触で発生したスパーク。春の強い風にあおられて最初の2日間は私の家の方角へ。当然大切なものはまとめ、いつでも避難できるように玄関先にまとめていた。
ラス・コンシャス山火事(2011年6月)だ。ひと月ほど燃え続け630平方㎞を焼きつくしてしまった。http://en.wikipedia.org/wiki/Las_Conchas_Fire

この辺りは1996年のDome Wildfireでほとんどが焼けてしまって無残なことになっていたが、それでも2011年の山火事の前(2009年10月)に行ったときにはまだ焼けた森に黒こげの木々が空をつくようにそびえていた。http://en.wikipedia.org/wiki/Dome_Fire

2011年の山火事の前に同じ場所で撮影したアルバムをリンクしておきます。

 こちらの方角(北西)も、はるか遠くに緑が僅かに見えるだけ。

車の屋根の上にとがって見えるのが以前のアルバムで紹介したBoundary Peak.

ここで、St.Peters Dome Roadはゲートがあって行き止まり。頂上にある見晴台まで1マイル一寸。

 本当は・・このあたりでソロ・キャンプの予定。ご飯炊いて・・お酒飲んで動物見て・・新月の近くなった星空を・・・と思っていたのに。意気消沈。というか・・山火事の深い爪あとに・・ただただ愕然とするばかり。
 走っても走っても、20m超える大きなポンデロッサの松の木が空を突く光景ばかりが続く。メサの上も、そして深い渓谷の下も見渡す限り・・真黒な木’しか目に入ってこない。

 もうソロキャンプの気持ちはなえてしまって、来た道を戻る。舗装道路からわずかに林道に入った地点では、まだこんなに深い森が焼けずに残っているところも。
少し振りかえり、木々の間を通してみるとその背後には焼け残った木の後が目に入ってくる。ここは奇跡的に山火事には呑み込まれなったようだ。

ここらの森林では山火事が最大の災害だ。ハリケーンも、トルネードも、地震も皆無。唯一山火事だけが脅威。自然に発生する落雷がもとになる山火事も多い。その場合は、雨季が近づいてる証拠なので、比較的長く燃え続けることは少ない。

2011年の山火事は電線の接触によるスパーク。2000年の山火事(セーロ・グランデ山火事、この時は1週間ほど避難生活)は近くの国定公園内で始めた野焼きが原因。そして1996年のドーム山火事はキャンプの火の不始末が原因。私がここへ来てからの大きな山火事はすべて人為的なものだ。

春の乾燥期、自然の中での火の使用は細心の注意を払わなければならにとつくづく思い知らされました。

この日、予定のソロ・キャンプはやめて・・そのまま帰宅する。

2013年5月4日土曜日

シマロン・渓谷州立公園キャンプ




4月27-28日、今年2泊目となるキャンプは、魚釣りをしたくてシマロン渓谷、トルビー・キャンプグラウンドに来ました。出発する前、街のグローサリーでフィッシング・ライセンスを購入。来年の3月末まで有効な州居住者1年券。

約100マイル160㎞ほど北東方向の山の渓谷にあり2時間余りの運転で着きます。キャンプ場の中を小さな渓が流れています。10年ぶりくらいに来ましたが、標高2400mを超えていますので4月の末とはいえ、まだまだ寒く広葉樹の木々に若葉は吹いていません。

 土曜日の3時過ぎに到着した時にはキャンピング・トレーラーが4台、それにテントが3張りありました。サイトを選び、渓から30㎝ほどののところに設営。テント反対側がすぐ渓です。

春は乾燥して風が吹くので、キャンプ場での焚火並びに炭の使用は1時的に禁止されていました。

食事の前に・・お酒にアピタイザー。今日は、メキシコのビール『テカテ』に牡蠣の燻製缶詰にチーズをクラッカーに載せていただきます。

右端に見えるのは前回紹介したトランジア・アルコールストーブと制作した風よけ。今回はお米2合炊いてみました。火力は思ったより強く、10分あまりで吹き始めました。火力の調整が難しくなれていないので、その後調整の容易なガス・ストーブにうつして焚き上げをしました。


 夕食は、辛めのマー坊春雨にご飯。家で切ってZip Lock Bagに入れていた野菜を忘れ、中身はソーセージ、人参にキクラゲが主体となる変な組み合わせに。それでも、外で食べる食事はとてもおいしかったです。

陽が沈むとさすがに2400mの高地、急に寒くなってこの日は火も燃せないので9時にはテントの中に。
翌朝目覚めると、コーヒーを煎れるのにも指先がかじかむ寒さ、すぐに手袋装着。テントの中に朝日が差し込む7時半過ぎまでいました。薫君はそれからさらに1時間ほどしてテントから出てきました。彼の朝はホット・アップルサイダーです。氷の解けたばかりの冷たい渓の水で顔を洗う薫君。
朝ご飯を食べてゆっくりしているうちに、次第に気温が上がってきます。
釣りはFly Fishingです。この寒さではDryのアクションは未だありません。水生昆虫のニンフが主になります。この日のあたりは、ピンクの毛糸で作っ『たたまたまサーモン・エッグ』のパターンが大当たり。30-40㎝のニジマスが6匹ほど釣れました。みんな水の中に返すCatch&Release。火が燃せたら1-2匹Keepして塩焼きにして食べたいなと思いますが、99%は水に戻しています。
テントの撤収を終え、サイトを出る前に二人で1枚。
Cimarronというとなじみが全くないかと思いますが、ボーイスカウトの経験のある方は、フィルモント・スカウト・ランチと言うと、耳にしたことがある人もいるかもしれません。ここから小半時で行けるところにあります。日本からのボーイスカウトの訪問者もあります。http://philmontscoutranch.org/