2011年6月26日日曜日午後4時過ぎに自宅の前庭で撮影。Las Conchas山火事が発火してから3時間あまり経過。火元が狭く、それでも凄まじい勢いで煙が上空に昇り・・・太陽の灯りさえも遮断してしまう。 同26日、午後23時過ぎ。強い風にあおられて山際のポンデロッサの松が夜を焦がすように赤々と燃えてている。既にこのときは・・・火事は広範囲に広がって、目に入る全域で燃えている。家までの直線距離10km前後。(300mm望遠で撮影)。
翌日6月26日午前10時。西側全域に広がり、ほぼ全天が煙に覆われる。いつもでしたら、この煙の先に山々が見えるのですが・・。前日からの西から東方向への強風は止まり、我が家の方への火の進行は止まる。 最悪なことには・・風は南から北方向となり、高い松の密生したスキー場の方角へと火は進んでいく(向かって右方向へ)。この日に12,000人が住む街の方に避難命令が出される。私どもの住んでいるところは・・風向きが変わったお陰で、自主的な避難勧告に留まる。
24時間の間に火事は50,000エーカーに広がる。
当然風の方角が再びこちらに変わる事もあるので、私達も何時でも避難できるように貴重品をPackingして、玄関先に置いておく。2000年の山火事の折には民家が250件ほど消失した山火事があり、その時は1週間あまりサンタ・フェのホテルへ避難経験があったので冷静に行動できた。
9日後の 7月5日火曜日、山火事の煙の合間に沈んで行く夕陽。午後20時過ぎに撮影・・。避難命令は解除される。仕事場のほうも明日から開所されることに。未だ煙は至る所から出ている。時折、局地的な火も見える・・・。朝は・・風もなく煙が低く垂れ込んでその煙匂いが鼻に付くことも・・。
結局1月ほど燃え続け、ニューメキシコ州記録上最悪の山火事に。消失面積150,000エーカー。1エーカーが4,000平方mですから・・・600,000,000平方メート、・・・何と600平方km、(~25km四方)のサンタフェ国有林を焼いてしまいました。! 火事はモースーン・シーズンの始まりで無事鎮火しました。
消失した家屋30数件あまり、私の職場の同僚の一人も家を無くしました。
地震も竜巻もハリーケーンも無い、のんびりとした所ですが、10年おきくらいに大きな山火事があります。ただこれだけの森林が燃えてしまい、燃えるものがなくなったので、しばらくは大きな山火事はないような気がします。
深い鬱蒼とした森林が山火事で焼けてしまった傷跡の姿を目にするのは、とても心が痛みます。これから、散歩に出かけはじめると・・その様子を少しずつここでもあるかも知れません。暫くは・・倒木当の危険があるので近くまでは入れそうにないです。
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