Continental Divide Trail(大陸分水嶺散策路)は文字のごとく北アメリカ大陸を2分する分水嶺に沿ったハイキング・トレールです。北はカナダとの国境モンタナ州に始まり・アイダホ・ワイオミング・コロラド・二ューメキシコ州を抜け、メキシコに至る全長5000㎞の壮大なハイキングトレール。ロッキー山脈に沿って最高地点4350m、最低地点約1200mを通過していく。
ここの分水嶺のすぐ西側へ流れる水はSan Juan川を経て、コロラド川に流れ込み有名なグランドキャニヨンの深い渓谷を抜けバハ・カリフォルニアとの間のカリフォルニア湾を経て太平洋に流れ込む。
一方ここから東側へ流れる水はアラモサ川となり、リオグランデに水をおとしメキシコとテキサス州の国境を流れメキシコ湾にいたり・・大西洋に続く。
今回はわコロラド州南部の標高3400-4000mちかいところを僅かだけれど歩いてみることを目的に2泊のキャンプに来た。この時期になってくると午後になると決まったように雷雨鵜になるため、中日の午前中に歩くことに。
今回の出発点。標高3400m位のところに車を止め、Trailにはいる。トレールの入り口からしばらくはとても綺麗に維持されている。この様な松林の中と草原の間のトレールを抜けていく。写真をダブルクリックしてもらうと大きくなり、木に打ち込んであるContinental Divide Trail の道標がよく見える。
登りは全くきつくなく体の重い私も膝の痛みもなく普段に歩いて行ける。この辺りで一番体力のある薫君が高度障害による軽い頭痛を訴えるので木陰で休憩をとり水分の補給を充分にとる。速度を落として歩き始めると、高度順化したのかその後頭痛はなかったようだ。
森林限界を抜け高度を上げると、Trailははっきりとしていて路を失うことはない。
5時間ほどののんびりとした高所のハイキング急な登りもなく老齢の私でも疲れることもなく気持ちよく歩ける。ただ…今回はハイキングシューズが足に合わなくって、少しだけ苦労した。もう少しComfortableなものを探さなくては。
約5時間のハイキング中で遭遇したのはひとりのハイカーだけ。静かで気持ちのいいハイキングができました。
乾燥期が続き昨冬も積雪がとても少なく、4000m近い高原でもこの夏の残雪は驚くほど少ない。
それでも、高山植物は咲き乱れている。とても小さいので・・地面すれすれまでカメラをさげて撮影する。木陰でもないのにこんなに咲いているのも珍しい。
時折、雨粒がパラパラと落ちる。12時を過ぎたので・・目的地までは未だ少しあるが・・・雷雨の事を考えここを今日の目的地に変更し、お昼の食事とする。周りに4000mを超す山々を見渡す。雲の高さがほとんど目の高さに広がっている。
オーストラリアさんの『Oil Can』ビアを開けて娘と飲む。食事は・・クラッカーにサラミ・ソーセージ、シャープなチェダーチーズ。この光景で食べる食事は何であっても美味しい!
キャンプしたStunner Camp場の入り口の看板。この辺りが標高3000mをちょっと切るあたりで、歩いたトレールは看板の後方へさらに林道を車で30分ほど登って行ったところから始まる。
このキャンプ場には8つのテントサイトがあり、駐車場所、テーブルにキャンプ・ファイアーのリングも整備されている。トイレもきれいだ。ただ水場とごみのPick Upがないのですべて持ち込み・持ち帰り。水は必要とあれば50m下を流れるアラモサ川で採取できる。実際食後の食器洗いは・・散歩がてらSayaと薫が歩いて行ってくれた。こんなキャンプサイトが無料で使用できるのが頼もしい。
ここに到着したのは7月12日に金曜日午後4時前後。荷物を降ろし始めタープを張ろうとしとたんに雨が降り始める。いったん下ろした荷物をタープの下に置いて張るのを中止。Sayaはタープの下で雨をしのぐ。
しばらくして雨が上がったので雨の事を考えてその下にテントが張れるようにタープを張る。
翌13日の土曜、ハイキングを終えて帰ってきて疲れをいやしてると・・とてつもない雷雨が・・。雷も大きかったが・・降水がすごい。テントをタープの下に張っていたのでかろうじて雨漏りをふさげた。タープから流れ落ちる雨水が滝のゴトク。早速その水がテントの下に流れないように木の大枝で排水路を確保して、木の方へ流す。これも、キャンプの醍醐味だ(笑)。
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