5月4日の金曜日は、またまたViolinのレッスンがキャンセルされて薫君が学校から帰ってくるや否や・・・車を北の方角に向け2時間ほど走る。今回の目的地はSanata Fe NationalForestの北部にある、San Pedro Park Wilderness。Wilderness内でのバック・パッキングは諦め、境界のすぐ外にあるキャンプ場で2泊することに決め、荷物は余裕をもって車で運べる。とは言っても、水場もトイレもゴミ捨て場も一切無い(無料)。火を燃す場所とピクニックベンチだけはある。
San Pedro Park Wilderness:
スーパーフルムーンが木々の間からかすかに見え、明るすぎて、星を見るのにはあまり良いときではないが・・西の空はあかるく輝く金星でにぎやかだ。 木々の手前の灯りは満月に照らし出されてできている木の陰である。
東の方角を見ると・・木々の間から満月の月の灯りがわずかに差し込んでいる。
車のすぐそばにテントを張る。とは言っても3000m近い高地、夜は冷え込む。まわりでテント張っているのは誰もいない。唯一大型のトレーラキャンパーが1台だけ。
この日の深夜、動物のうめくような泣き声が耳につく。その時は、鹿かエルクだと思って気にはなったが眠ってしまう。翌日テントから15mくらい離れた木の下一杯に・・Wild Turky(バーボンではない)の羽が無残に散らばっている。あの泣き声は・・きっとターキーの断末魔の叫びだったに違いない。となると・・餌食にしたのは・・コヨーテ、山猫?熊もピューマも出ておかしくない場所。とは言え・・そんなにそれらは頻繁に遭遇できるものではない。多分コヨーテに違いない・・。
今回はいわゆるオートキャンプなので荷物は沢山持ってくる。
さて、2日目は朝7時前に起きて食事を済ませ、ハイキングに出る。もちろん、San Pedro Park Wildenessに入っていく。キャンプ場から歩き始め・・このWildenessの入り口まで1マイルあまり。ここから片道5kmほどの上り坂。3000mを超える辺りまで、比較的緩やかなのぼり。時折残雪があり、その雪解け水が深い森林の木陰のトレールにそってながれ、泥沼になっている部分もある。
Vega Trailの入り口あたりはこうやって・・Trail のメインテナンスも良くしてある。とても歩きやすい。
いたるところにこのような残雪が。行きのうちに・・缶ビールでもうめていたら・・帰りには氷のように冷えたビールが飲めたのにと忘れてきたのを後悔する・・。Pack中には、一度も使わなかった重たい200㎜F2.8のレンズと2XのExtenderが。この代わりに・・缶ビール4本は持ってこれたはずだ。
2時間ほど昇って今回はここまで。Hiline Trailの里塚があるところで休憩。本当はここで軽く食べる予定だったが二人友全然おなかもすいて無くって水を一口飲むだけにする。
登りは・・半袖で歩き続けても汗も出ないくらい快適で・・ほとんどが木陰の中。虫も出ず快適な歩きだった。動物はかもにリスくらいを目にしただけ。鳥のさえずりは林の中で聞こえた。
流石に帰りの下りはエネルギー消費量が少ない分・・風が冷たく感じ、長袖を羽織る。日がさすところは・・3000mの日差は強烈なだけに長袖の方が涼しく感じることもある。之はビーバーポンド。今は住んでいないようだが・・かえるや、脚の4本出た比較的大きなおたまじゃくし(10cm)が・・水底をはっていた。
薫君はしきりとこのあたりにLoghouseでも作れたらな~という。雪が降ったら、多分下界とは一切切り離され、近い海から1000km以上は慣れているけれども、雪は2mは積もるだろう。充分にたきぎとなる木はあるから、暖は取れるだろうけれど・・。
雪解けの流れを軽くJumpしてまたぐ。
真っ黒に近い宇宙を思わせる澄んだ空を背景に大きな白樺の木もこの標高では新緑の葉もまだ出ていない。
結局・1時半過ぎにキャンプにもどり昼食に遅い焼きそばを食べて休憩。日陰に入ると空気は冷たく・・ちゃんと身体を温めておかないと眠れないくらい。ハンモックで・・気持ちよく休んでいる薫君です。
私は・・のんびりと木陰のいすに座って・・ハイネケンとドス・エキスの500ml間を1本ずつ頂く(笑)。
今回はK君、弓矢を持って来て修行中。この次のキャンプまでにはスリングショットを手に入れて的打ち競争でもやろうと言う展開に。キャンプに行ったら色んなことを試してみたい。